2009年8月 5日 14:58
千日分のご利益!
京都市最高峰(924メートル)の愛宕山上にある、愛宕神社は全国に約900社を数える愛宕神社の本社です。
京都の人々は、特に火伏せの神様として昔から厚く信仰し、「愛宕さんのお札」を台所に貼っていますが、毎年7月31日の夜から8月1日の早朝にかけて参拝すると、千日分の火伏、防火のご利益があると云われ、この日は数万人の参拝者が訪れます。
今年こそは.....と挑戦しました。
麓の清滝から山頂のお社までやく4km.の道のりですが、これがなかなかのくせもの!
おまけに、雨の後で足元はドロドロです★
上り始めて約2時間半、やっと境内に到着!!
こんなにも出るものかと思うくらい、びっしょりの汗!
飲んだ物が全部汗になったみたいです。
途中色々な人と出会い、下ってくる人は上ってくる人に「お上がりやす!」と声をかけ、反対に上っていく人は「おくだりやす!」と答えながらすれちがいます。
何と京都らしい声掛けやわぁ〜!と、思いつつ頑張りました。
山頂の神社でお参りの後、御朱印と火伏のお札をいただき、2時間ほど休憩です☆
その間に着替えをすませ、ちょっとお腹におにぎり等を入れ、下山の準備をします。
上ってきた時はあんなに暑かったのに、真夜中の山頂では、だんだん冷えてきます。
上着を着て、レインコートもはおってちょうどいいくらいでした。
上ってきたら降りなければ帰れません。
「さあ! 降りるぞ!」と気合を入れ直して出発です!
ステッキを使って一歩ずつ進みますが、上ってくる時より足にずんずんこたえました。
ご来光を期待していたのですが、あいにくの天候でそれは望めませんでした★
でも、真っ黒だった空が、夜明けと供に、だんだんブルーに変わっていき、それにつれて、セミや小鳥の鳴き声も聞こえてきて、体はめちゃくちゃしんどいのですが、何かすがすがしい気分です。
やっとの事で清滝まで到着した時には、「道は平らがいい〜!」と、正直思ってしまいました。
私にとっては一生に一度?かもの千日参りでしたが、今回の一番の収穫は、自分一人では到底上り切れなかった愛宕さんに一緒に行った仲間の人達の暖かい思いやりと気遣いに支えられて上れたということです。
これも、愛宕の神様の御かげでしょうか?
ちなみに、3歳までに愛宕さんにお参りすると、一生の火難除けになるということなので、小さい子供さんをおんぶした若いご夫婦も大勢上って来られていました。