2009年7月 9日 17:46
マナー教室特別講座 「茶香服」
古都の風和道会の特別講座として、宇治より、吉田茶園のご主人を講師としてお招きし、「茶香服」の体験を行いました。
「茶香服」というのは、「闘茶」とも呼ばれ、同じ条件で煎じた数種類のお茶の銘柄を当てる競技です。
鎌倉時代から室町時代には、武士の間で非常に流行し、なかには、熱中するあまり大切な武具まで賭ける者も出た為、「建武式目」という武家の定めの中で、禁止令が出された程です。
講師の吉田先生は宇治で茶園を経営される傍ら、本物の「茶ムリエ」さんで、茶香服全国大会にも出場されています。
正式な競技会の時は、その一週間くらい前から体調を整え、当日はお茶の色がよく判る様に、座る位置等もくじ引きできめるとか。
今回は体験ということで、5種類のお茶を用意してくださいました。
花として、100g3000円の玉露
鳥として、100g1000円のかぶせ茶
風として、100g1000円の煎茶
月として、100g 400円の煎茶
客として、100g 400円の玄米茶
まず、見本の茶葉をよく観察し、色、香りなどの特徴を記憶しておきます。(すこし食べてみたりもします)
次に、煎じ手が5種類のお茶を適当に順を換えて煎じ、一同に配られたお茶が花〜客のどれかを当てるのです。
最初に見た茶葉の記憶をたよりに、色を見、香りをかぎ、最後に口に含み、これだと思うお茶の札を札箱の中に入れます。
全部でこれを3ラウンド繰り返し、当たった点数の総合点で順位が決まります。
お茶にはそれぞれさいてきの煎じ時間、お湯の温度があり、そのお茶の持つ個性や美味しさが引き出されるのですが、どのお茶も同じ条件で煎じるので、微妙な差を感じ取るのは難しく、又、いくつか同時に飲み比べて決めるのならまだしも、1種類ずつ別々に出されるので、なかなか正解できません
生徒さんたちも、あれかな?これかな?と真剣そのもの。
答え合わせをして、当たったり、外れたり、その都度歓声があがります!
得点の高かった上位3名に賞状が送られ大いに盛り上がりました。
最後に一口甘いお菓子をいただき、じっくりと煎じてくださった最高級の玉露の美味しかった事!!