2009年3月25日 17:43
宝蔵の扉の修復
冨田屋の一番奥にある宝蔵の扉の修復工事が始まっています。
宝蔵の扉は鉄製の本体の上に朱漆と黒漆を塗り、屋号を表す商標には金箔が貼ってあります。
大きな金庫のような扉です。
130年近くの風雨にさらされていた為、漆が浮き上がり、一部が剥落して来たので、文化財の修復を数多く手がけている「さわの道玄」さんにお願いして、3月2日より工事が始まりました。
まず、元の漆を全て剥ぎ落とし、さび止め、下地を塗ってから漆を塗り重ねます。
部分的に、「しぼ塗り」という特殊な技法も使われるそうで、これは掻き落した漆の破片を調べて、この技法が使われている事が判ったと言うことです。
「しぼ塗り」は「豆腐」を混ぜた漆を塗る技法で、その時々により混ぜる豆腐の割合がちがうとか!?
冨田屋の蔵の扉には、3割程度豆腐を混ぜるのが最適だそうです。
今月末には、美しくお化粧直しを終えた扉が登場する予定です。
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