2008年1月23日 17:46
香りの文化 「香道」 体験
記紙と香之図
日本三芸道の一つ「香道」の体験に行ってきました。
京都には香道体験の出来るお香屋さんがあちらこちらにありますが、今回は薫玉堂さんにおじゃましました。
今日の体験は「三種香」というもので、順に廻される三つの香炉の香りを聞き分けてどれとどれが同じか?又違っているか?を当てて、ゲーム感覚で楽しめます。
答えは記美紙に毛筆で香之図と組み合わせの名称を記入します。
香道とは、室町時代八代将軍足利善政公を中心として花開いた東山文化の一つで、良い香木の香りを聞いて(香道では香りを嗅ぐとはいいません)楽しみます。
香木とは良い香りのする木のことですが、そのままでは香りません。
焚いて初めて香るのです。
又、香木は日本には無く、100%東南アジアよりの輸入ひんですが、現地でも産出量は極めて少なく、「伽羅」と呼ばれている香木は金の約五倍の値が付いているとか。
(ビックリ!ビックリ!)
ですから、鎖国をしていた江戸時代は香木が日本に入ってこない為香道はすたれていたといいます。
日本で一番有名な香木は奈良東大寺正倉院にある「蘭奢侍」で奈良時代に日本に渡ってきたものですが、これには三箇所切り取られた跡があります。
(実際には十数か所あるそうですが?)
足利善政、織田信長、明治天皇が切り取ったキズで名前が書いてあります。
「蘭奢侍」とは「猛々しい侍が欲しがるもの」と言う意味で、持ち主の東大寺の文字が一字ずつ入っています。
ところで、美葉の三種香の体験結果ですが、残念ながら不正解でした。
でも、なかなか優雅な気分に浸れたひと時でした。
(次回は正解目指してがんばりま〜す!!)