2007年12月27日 17:28
ひっそりとした佇まいの斎宮跡
今日は西陣をてくてくです。
冨田屋の前の大宮通を上がり上御霊前通を西に少し入った処に櫟谷七野神社がひっそりと建っています。
ここは賀茂斎院跡でもあります。
賀茂斎院とは賀茂社に奉仕する斎王の常」の御所のことで昔は約150M四方の土地を占めていたといいます。
神社の境内」にプラスチックのケースが置いてあり中に手作りのパンフレットが入っていました。一部頂き読んでみると次のようなことが書いてありました。
斎王は嵯峨天皇の皇女有智子(うちこ)内親王を初代とし暦世皇女(又は女王)が勤めここ斎院で清浄な生活を送り、毎年四月中の酉の日に催される賀茂祭(葵祭)には斎院を出発し、一条大宮で勅使の行列に合流し、両賀茂社に参拝して、その日は賀茂の神館に宿泊し、翌日又行列を整えて斎院に戻られました。
この行列は「祭の帰(か)えさ」と呼ばれ大勢の人々が見物したといいます。
1212年第35代礼子(いやこ)内親王が病気で退下された以後、財政的な理由から斎院は廃絶されたとのこと。
又、代々の斎王に侍る女房には才媛が多く歌人として有名な式子内親王も賀茂の斎王でした。
斎院の廃絶後、応仁の乱等で都の荒廃と共に歴史に埋もれてしまったということで、この斎院跡は西陣の街中でひっそりと息づいています。
(35人もの斎王さんの喜び、悲しみがいっぱい漂っているようで思わず合掌です!)
ところで、社殿の前に「建物が傷みますので石や砂を社前に盛らないでください!」と注意書があります。
それもそのはず、この神社の社前に白砂を盛って祈ると浮気封じ、復縁、愛の復活のご利益があるとか、、、、、?
少し前までは実際に何ヶ所かにいつのまにか白砂が盛られていたそうです。
(ちょっとこわ〜い!!)