2007年10月26日 14:03
心打つ生き方の大田垣連月さん
今、冨田屋のお茶室「楽寿」の床には幕末を代表する女流歌人「太田垣連月」の
お軸が掛かっています。
77歳の連月さんが静かな山里の風情を詠んだものです。
「山里は松の声のみ
聞きなれて 風吹かぬ
日は寂しかりけり」
連月さんは先日行われた時代祭にも若き姿で登場している程の有名人ですが身内の人と次々に死別し、天涯孤独の身の上だったにもかかわらず
あらゆる分野に秀でた才女で、いつも周りには彼女を慕って人が集まり誰にもやさしく、自らは清く生きた人でした。
晩年は西加茂の神光院で過ごしたとの事。
そんな彼女の心根を物語るエピソードとして、流血事件が連日のように起こる政情不安な幕末、80歳近い連月さんが征東に向かう西郷隆盛に渡した歌が皇幕両軍敵味方の多くの人の心を動かし「同じ御国の御民」という信念から無血江戸城明け渡しの一因にもなったという話があります
「仇味方 勝も負くるも哀れなり
おなじ御国の人と思えば」
(信念の人というか、、、連月さんのやさしさが胸にじ〜んときてしまいました。この話皆知ったはるのかな〜?)
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