2007年10月18日 13:50
風炉の名残の茶会
お茶会というのはお菓子やお茶の味を楽しむのは勿論ですが、季節感とおもてなしの心が一番重視されています。
そして招かれたお客様も亭主の心配りに答え、一期一会を大切にひと時を共に過ごすものです。
その心配りの一つに、5月から10月まではまだ少し暑いので、お客様の席から少し離れた位置に風炉という火床を置いて釜にお湯を沸かしますが、11月から翌4月まではお客様の席近くに炉を切って釜を掛けます。
毎年10月はちょうど11月の炉開きを控えて釜の位置を少しだけお客様の近くに移動した「中置」というしつらえでお手前をします。
微妙な季節の移ろいを感じることの出来る日本ならではの心配りではないでしょうか?
この「中置」の茶会を「名残の茶会」といいます。
そして11月になると炉に炭を入れ、「炉開き」をします。
炉開きは茶人にとっての正月ともいえる行事ですので、おぜんざいを頂いたりしてお祝いをします。
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