2010年5月 2日 12:41
朧染
春の夜は、ぼんやりかすんだ霞のかかった月が美しく夜空に浮かんでいますね。
朧染の着物を見ていると、「おぼろ月夜」の詩を思い出した。
菜の花畑が夜明かりのように輝き、その上に霞のかかった朧月・・・
霞がかかっている様子をイメージする霞衣(かすみごろも)は春の衣装!
不老不死の仙人は、霞を食べて長生きすることから、長寿を願うめでたい時に着る。
朧染とは 着物の裾を薄く、上のほうへだんだん濃くぼかして染めたもの。江戸前期、寛文(1661〜1673)のころ、京都の紺屋新右衛門が始めたという。
優しい光を包むようにほんのり、ぼんやり夜の明かりとなり、人をうっとりさせる「朧月」。
花も美しく月もかすみの中にいて、夜は素敵な夢を見そうな、今年は少し遅い「春」ですね
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