2010年1月20日 18:13
初釜
武者小路官休庵お家元の初釜に行きました。
毎年 雪が舞っています。肩をすくませ晴れ着の人たちがテントの中に荷物を預けに入ってこられます。
ご挨拶が飛び交う中、建物に通され記帳する。 薄茶席にて温かいお茶は冷え切った手や心までも暖めるようでしつらえが優しさを感じさせる。若宗匠がご挨拶をされる。昨年1年ニューニョークにてお茶を広めるグローバルな活動をされていました。なんだか一段と、りりしくなられたようでした。その後、濃茶席に・・・炉ぶちの浮き上がった白い菊のご紋が気品をあらわしている。虎屋の赤と緑のお菓子が口の中を甘く包む。家元の慣れたスムーズな気張らない手前で濃茶が立てられる。なんと安らぐほっとする口当たりでしょう。素晴らしいお道具を拝見しながら点心席に、今年は1階2階に分かれて通されたが、寅つくしのお飾りに、年が明けあけたんだなーと気が引き締まる思いでした。外に出ると雪が着物にかかる。なぜか、歩いて帰ろう、冷たい空気でこの暖かさを閉じ込めておきたいようなそんな気分でした。はんなり文化をありがとう。
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