2007年8月
2007年8月19日 10:54
一味違う写真展です!!
8月21日(火)〜8月30日(金)に冨田屋秘蔵の昔写真展が開かれます。
今日はその下準備です。
明治時代からの代々の思い出が一杯詰まった写真の数々が家中に飾られ昔にタイムスリップした気持ちになります。
と、言うのも普通のギャラリーの写真展とは違い、今私達が暮らしている冨田屋の同じ部屋で100年以上前に写された写真達を飾るからです。
《一味どころか二味も三味も違うかも?》
じっと見ていると、本当に不思議な世界に誘われます。
中には珍しいガラスの貴重な写真もあるので、展示するときは壊さないよう細心の注意を払います。
今年は特に、先日虫干しの折りに出てきた明治時代の幼稚園や学校の成績表や修了証等も見ていただく予定です。
一枚一枚のどれもが、昔の冨田屋の暮らしぶりや西陣の呉服問屋としての様子を伝えてくれる懐かしい懐かしい写真達!
十一代目が明治時代に祇園祭で放歌鉾のお稚児さんになり八坂神社へ社参した折の記念写真もあります。
2007年8月15日 17:48
幻想的な比叡山ライトアップ
8月9日(木)〜13日(月)比叡山東塔一帯でライトアップがありました。
京都の鬼門を守る、世界遺産延暦寺の根本中堂周辺が鐘の音を合図に各所が順次点灯し、諸堂がライトに浮かび上がります。
その後、根本中堂では天台声明と共に護摩供法要が行われ、散華が撒かれました。
散華とは五色のハスの花びらをかたどった紙で、美葉も法要の後いただくことが出来ラッキーでした。《有難い事です。ナムー!!》
夜が更けるにつれ辺り一面霧が漂いその中に朱色に浮かび上がる諸堂は幻想的です。
2007年8月12日 18:10
静かな 静かな鹿王院
嵐電「鹿王院駅」のすぐ南側にある鹿王院におじゃましました。
室町幕府3代将軍足利義満が夢窓疎石の弟子の春屋妙葩(しゅんおくみょうはと読んでおくれやす)を開山として建てたお寺です。
義満直筆の扁額がかかった山門をくぐると、しなやかな枝振りの楓や椿の葉のトンネルが庫裏に向かってまっすぐに続いています。
今は青もみじですが、紅葉の時期は一面錦に染まった世界になるんやなと思いつつ進みます。
暑いこの時期だからか?他の見学者は誰もいなくて独り占めの世界です。
庫裏に着くと小さな釣鐘をカン、カン、カンと三度打って見学に来たことを知らせます。
受付を済ませ順路に沿って客殿へ。
広縁から庭を眺めると、ホッとする景色です。
仏牙舎利を納めた舎利殿にも入れていただけます。
内部の中央には周りを四天王に守られた舎利を納めたお厨子があり壁には十六羅漢のお軸がかかっています。
なかなか舎利殿の中まで入れてくださるお寺は少ないと感謝、感謝!
その後、客殿の縁側に座ってゆっくりお庭を眺かなめながら静かな、静かな鹿王院に浸りました。
《何とお座布団が用意されてました。》
嵐山を借景としたすがすがしい雰囲気です。
一説によると、義満はこの鹿王院をモデルに金閣寺の舎利殿を創ったとか?
そう聞くと似ているかも......?
2007年8月 8日 16:18
発見!! 男の美学
お蔵の着物の虫干しで又々大発見です!!
明治、大正、昭和にわたる代々の当主が着ていた羽織が数十枚保存されているのですが、そのどれにも素晴らしい羽裏が付けられています。
それも西陣織の物です。
これこそオトコのチラリズム!
さりげなく脱いだ時、ドキッとする粋。
まさに男の美学です。
冨田屋では12月1日〜10日、これを展示して皆様にご覧いただく事にしました。
お初の展示会です。
2007年8月 8日 10:12
虫干しです
先日からお天気と相談しつつ、何回かに分けてお蔵の中の着物の虫干しをしています。
代々の旦那様や奥様達の着ていた着物を家中に広げて風を通します。
お蔵の二階の箪笥から出すのですが、暗くて暑いし、階段は狭く急なのでなかなか大変な作業です。
ご先祖様の思い出が一杯詰まった着物を一枚一枚確認しながら干して行きます。
しんどい作業ですが、どれもこれも、今ではもう手に入れるのが難しい様な貴重な品ばかりなので何が出てくるのか楽しみでもある仕事です。
又着物以外に思いもかけない珍しい物が出てきます。
今日は明治時代の幼稚園や学校の修了証書や成績表を発見!
これは8月20日からの冨田屋昔写真展の折に展示してお客様に見ていただかなくては.........!!